Message for Maki Ohguro 25th Anniversary

映画「写真甲子園0.5秒の夏」を通じた大黒摩季さんとの出会い

25周年おめでとうございます。
北海道の中心部、大雪山旭岳(2291m)の麓に位置し、旭川空港から車で10分、人口8,000人余の小さな町が東川町である。写真文化首都「写真の町」と大きな宣言をし、「人々との出会い」を大切にしたまちづくりを進めている。1994年に始まった写真甲子園は全国500校以上から応募がある高校写真部の中から選抜された18校が、東川町などを舞台として総合的な写真表現力を競う大会である。来年25回目を迎えることから、記念事業として感動の映画制作に取り組み、完成したのが「写真甲子園0.5秒の夏」。脚本監督は菅原浩志さん、そして主題歌・挿入歌は6年振りに復活を果たされた大黒摩季さん、ともに札幌のご出身である。全国上映は今年11月の予定となっている。

菅原監督から主題歌・挿入歌は「大黒摩季さんに決まりました」と聞いたのが昨年の夏、お会いしたのが昨年の暮れ、赤坂のオムニバスである。大黒さんと言えば、余りにも有名で実績があり、雲上人だと一歩構え緊張しての出会いとなった。しかし何と飾らない言葉で話しかけてくれ、どんどんと大黒摩季さんに引き込まれていく。この気品だから幅広い世代から愛され、慕われているのだと改めて感じる。言葉の端々に北海道を愛する気持ちが伝わってくる。

「主題歌と挿入歌を3か月以上かけて作り上げ、今もまだ修正し、より良い完成を目指しています」と菅原監督からお聞きし、曲に注ぐ情熱を感じ、感激で言葉もない。その主題歌は「Latitude~明日が来るから」、歌詞は「青い緑がそよぎ渡り 若い緑が躍る…..」と広い北海道のさわやかな自然の動き、短い夏を色で表現、チャレンジし、新しい自分に出会う心を素晴らしい歌声で伝えてくれる。またご自身の復活までの道程と重なるところも感じる。元気が湧く感動の歌、そして北海道の歌でもある。挿入歌「Zoom up」は自ら指導してきた団体Boooozeメンバー4名も加わっているが、メンバーの礼儀正しさと音楽にかける熱い思いは大黒さんから受け継いでいるようだ。大ブレイクしてほしいと期待が膨らむ。
この映画と主題歌・挿入歌との出会いは、心に染み入り、人々を繋ぎ、融和を育て、「志」を高く、新しい自分と出会えることであろう。

「ギョウジャニンニク、ジンギスカン、北海道ワサビ…」が大好きと、大黒摩季さんは北海道のDNAを受け継いでいる日本を代表する歌手であり、菅原監督とともに強力な北海道応援者である。国内、海外で多くの人々をより熱くし、元気を届けてほしい。大黒摩季さんとの新しい出会いに感謝の気持ちで溢れている。ありがとうございます。
大黒摩季さんのアーティスト25周年と写真甲子園25回とも重なり、25周年を心からお祝い申し上げます。

松岡市郎(北海道東川町長)